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メディア・コントロール


ノーム・チョムスキーという言語学者がいますが、彼の本を最初に手にとったのは京都にある恵文社という大好きな本屋さんでした。(その本屋さんにいけば、そこは本当に普通の街中の本屋ほどしかない、ちいさなお店なんですが、たいてい買いたい本が2,3冊は見つかります。面白そうな本ばかりをあらかじめ選んで陳列してくれているのです。本のセレクトショップですね。village vanguard をもうすこし落ち着かせたようなお店でした。)その頃はアメリカ同時多発テロがなぜ起きたのか、ということをテーマにした本がたくさん売られていて、それらの一つに リトル・モア から出ていた "Noam Chomsky" とう本がありました。本の内容は生成文法理論とか言語学のはなしでは全くなくて、"アメリカに報復する資格はない" という内容のものでした。(この人の本をよんでいると、言語学者として一線で研究を続けながら、こんなにまで社会にコミットメントしている人がいるんだ!と感心してしまいますなぁ~。)


メディア・コントロールもチョムスキーの本で、現代政治におけるメディアの役割について論じた本です。すこし引用してみると、




...そして民主主義社会のもう一つの概念は、一般の人々を彼ら自身の問題に決して関わらせてはならず、情報へのアクセスは一部の人間の間だけで厳重に管理しておかなければならないとするものだ。そんな民主主義社会の概念があるかと思われるかもしれないが、実のところ優勢なのはこちらのほうだと理解しておくべきだろう。...




...国家による組織的宣伝は、それが教育ある人々に支持されて、反論しがたくなったら、非常に大きな効果を生む。この教訓は、のちにヒトラーをはじめとして多くのものが学び、今日に至るまで踏襲されてきている。...




...今日のいわゆる全体主義国家や軍事国家だったら、それは容易な事だ。大衆の頭上に棍棒を振りかざして、彼らが逸脱しようものなら、その頭を思い切り殴ればよい。
だが、社会が自由で民主的になると、その手はもう使えない。したがって、組織的宣伝のテクニックへと方向転換しなければならない。組織的宣伝は民主主義社会にとって、全体主義国家にとての棍棒と同じ機能を持つものである。...



...大衆はテレビの前にぽつねんと座って、頭にメッセージを叩き込まれていればよい。テレビはメッセージを繰り返す。...



メディアリテラシーなんかがちょこっと前に話題になっていましたが、従来の手垢にまみれたメディアから得られる情報にはこんなような意図が含まれていることを自覚している必要があるんだなぁと感じますね。jumbouさんも言っておられるように、Blogみたいな新しいメディアやWeb2.0といったサービスは組織的宣伝の道具として利用されにくいでしょうし、個人が情報の発信源になりうる性質を持っていたりと、そういう意味では本当に新しい可能性を秘めているのではないかと思います。

コメント

匿名 さんのコメント…
ヨット部ではお世話になりました。
覚えておられますか?ところで、
恵文社等のリンクの張り方はどうすればいいですか?
muuuuwa さんの投稿…
すみません、いまコメントしていただいた事に気づきました。。
Blogger ヘルプ > 投稿と編集
投稿時にキーボード ショートカットを使用できますか。
にリンクの挿入方法が載ってますよ。
ヨット部なつかしいですね。

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