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”創発” について再び



ジェイコブスは有機体において、もっとも「活発」で「ダイナミック」な器官の成長というのがガンの成長だという事を忘れている、と語ったのは批評家のマンフォードだそうです。彼は都市のボトムアップからくる自律性に懐疑的だったんですね。
同じような話がネット上での”異常なほどの議論好きの問題児、「イカレポンチ」の専制について述べられていました。

イカレポンチは、ある特定の問題や解釈モデルに執着し、どんな議論であろうと自分の世界観を勝手に述べ立てて平気で、どうやら生業も家族生活もないので、ちょっとした挑発ですさまじいレスを返してよこす。みんな、この手の人物は知っている。セミナールームやコーヒーショップの奥で、攻撃の機会を今か今かとうかがっている連中だ。

....実生活では、イカレポンチどもが会話の主導権をとられないようにするための社会的習慣が出来上がっている。最悪の病気連中だと、そもそもあまり夕食に招かれる事がない。でも境界線上の症例だと、対面グループ会話においては、協力だがさりげないメカニズムが機能する。ある人物がその会話を無関係なこだわりで引き止めたら、グループは自然に合意に達する事が出来る。- 言葉やボディーランゲージ、表情、時には挙手で-グループの大半が、こんなの時間の無駄だと思っていることをはっきりと示せる。対面世界にはさりげない世論調査があって、それがグループの集合的な脈をはかる。そのほとんどがあまりにすばやく起こるので、みんなそれに参加している事さえ気がつかない。


...イカレポンチは情報量における重要な負拮抗を利用している。伝統的にはスレッド型議論は双方向システムと考えがちだ。でもROMにとって、その情報の流れは一方向でしかない。向こうはこちらの話を聴くけれど、でもこちらは向こうから何も聞こえない。笑いも、文句も、落ち着かないざわめきも、いびきも、驚きの表情も。ROMを考慮すると、スレッド型議論は実は伝統的な対面講義よりもインタラクティブ性が少なく、夕食のテーブルを囲んだ会話に比べればまるでインタラクティブではない。


つまり、人間が実世界の日常生活で無意識に行っている行為の中にも、じつは目に見えない大量の情報(雰囲気、態度)が双方向にやり取りされている。Webにはリンク構造はあるものの、そうしたリッチな相互作用を実現する仕掛けは(今のところ)備わっていない。だから実生活では目に見えない圧力でやり込められている”議論好き”がWebでは我が物顔のように振舞うケースがありえるのだ、と述べています。

各要素間で相互作用のない状態は、街路の無い都市であり、フェロモンのないアリの巣です。Webがボトムアップによる自律的秩序を手に入れるには、各ノード間での相互作用・正や負のフィードバックの仕組みが必要だと書いてありました。

昔読んだ本に、インターネットについて -哲学的考察- という装丁のカッコいい本があって、そのなかでは、”ネットの身体性の欠如”について述べてあったんですが、身体性というのはつまり創発本で言うところの、リッチな相互作用の仕組みのことであって、あぁ、ちょうど言っている事がつながった、と思えて面白いなぁと感じました。

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