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BSEと人食 ~お肉すきすき!


オカルティックな話題を大量にあつめて軽妙な解説文とすばらしい写真、レイアウトで紹介してくれるサイト、x51.org を僕は大好きなのですが、特に記事の中にでてくる人物のコメント文が最高に面白にツボにはまってしまうことがあるようなそんなサイトで、ずいぶん前に カニバリズム記事があってフムフムと読みました。お正月に暇なので本でも読もうと、「荒俣宏の20世紀世界ミステリー遺産」といういかにもアレな本を買って実家で寝転んで呼んでいたんです。その本にも首狩り族の話が出てたので。そしたらそれを見ていた僕の父親が、「もっと怖い本があるぞ!」といって出してきたのが、草思社「死の病原体プリオン」でした。これがものすごく面白い!
ニューギニアの人食い文化を持つ部族のあいだで謎の奇病クールー、免疫反応を起こさない感染症が発生し、それが羊のスクレイピー、クロイツフェルト=ヤコブ病、狂牛病とおなじ原因で起こることを解き明かしていくドキュメントなんですが、その人食いシーン描写のリアルなこと!読んでいて気持ち悪くなってしまいました。その部族では死んだ人は、女性と子供に食べられることが幸せなので、死ぬ前には誰に食べてもらえるかが一大関心事になるといった具合でした。
でもほんとに面白いのはそこではなくて、たんぱく質が病原になるということがいかに人々の常識を超えることであったかというところです。僕が大学にいたときも、たんぱく質はDNAの結果のようなものであると習ったような記憶がありますし、DNA無しにたんぱく質が増えていくことはありえないはずなのです。しかし現実にそれが起こっている。しかも、ネズミのプリオンをすりつぶして牛の脳にいれても発症するし、サルの脳に入れても発症するし、きっと人間の脳に入れても発症するだろうと書いてあります。しかも細菌やウイルスとちがって、薬剤で殺すこともできないし、熱にも強く、放射線を浴びても壊れない、ひとたび汚染されるとそれはどんどん広がっていき、卵や肉、肥料に使って野菜をつくるとそれも汚染から完全にフリーではいられない、とにかく地上から消すことがなかなかできない厄介な、本質的にはきっと鳥インフルエンザよりもよっぽど怖いものなんだそうです。
今のところ、鳥のBSE、豚のBSEは出ていないそうですが、それはお肉になるまでの時間より発症までかかる時間が単純に長いだけじゃないか、と恐ろしいことが書いてありました。

それで、ここからがほんとに書きたかったことなんですけど、異常プリオン蛋白が増える仕組みは何かということが、憶測のような形で書いてあったんです。それは、”結晶の共鳴”のようなものではないかと。”結晶の共鳴"という言葉が正しいかわからないのですが、その事例として本に挙げてあったのがエチレンジアミン酒石酸の話です。以下はLA PLIOCENA MARBORDOさんのサイトからの引用です。

20世紀初頭、オーストリアのウィーンの工場からロンドンの港に樽詰めのグリセリンが運ばれてきました。元来化合物は結晶化できるものがほとんどですが、当時グリセリンは研究者がいくらがんばっても結晶化せず(つまり固体にならず)、当然この樽詰めのグリセリンも液体でした。しかし、海を渡ってきたその中の一樽が結晶化していたのでした。


 この結晶化したグリセリンは試料として研究者に配布され、摂氏18度で結晶化することが確かめられましたが、その後もその試料を種として世界中で研究が続けられていくうちに、直接接触のないグリセリンまで結晶化始め、それは研究室にとどまらず、世界規模で同時発生的に生じることになったのです。

 次は第二時世界大戦中の話です。ある工場でエチレンジアミン酒石酸という物質の結晶に異常が起きました。正常型の結晶ができず異常型の結晶ができたのです。そして、やはり先の話と同じようにどこの工場でも異常型の結晶が出現するようになったのです。ここにはなんらかの共鳴現象が見られます。

。。。
宇宙にはフレームを伝播させる媒体があるという仮説が生まれてきます。

 すでにこの仮説は「形態形成場理論」としてルパード・シェルドレイクが発表しています。その伝播ははじめは緩やかであるが、ある臨界点を越えると時空を超えて爆発的に広まるというわけです。この説の元は、きっと学校の生物で学んだことのあるイモリの足の再生です。1922年、ソ連のアレクサンドル・グルビッチが「形態形成場」という概念を提唱していたのです。

ロシア人すごい!なんかSFちゅか、神秘的ちゅか、、、これがほんとなら生物はみんなたんぱく質の結晶がかわっちゃって死んじゃうのかな?恐ろしい。。

wikipedia:プリオン

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