I Loves You, Porgy のことは、Nina Simone の CD を買った時にちょっと調べてみて、「あぁ、ガーシュインのオペラの中の曲で スタンダードナンバーなんだ」と覚えていたんですが、今日久しぶりに Bill Evans Trio の Waltz for Debby を電車の中で聴いていたら、アレ?これなんか聴いた事があるような、と気づきました。どれ、っと曲名を確かめてみたらボーナストラックで収録されていたソレでした。ずーっと I Loves You, Porgy という曲を知らなかったので気がつかなかったんですね。いや~びっくりした。 このベタですが大好きな CD、 Waltz for Debby は僕が大学で(ある事情で)5回生をしていたときに、滋賀県の守山市で骨折して3ヶ月間入院しているときに初めて手に入れたジャズのレコードで、病院にいる間中かなりの回数聴きまくっていたものです。 僕はそれまでポップスやロックや歌モノしかほとんど聴いた事がなかったので、「時間も腐るほどある事だし、歌とか長い間きいていると飽きてしまうから、ここは一つ、今まで聴いた事のない音楽を聴いてやろう」、と思って、友達のI君から薦められた Glenn Gould のゴールドベルク変奏曲 と前からピックアップしていたジャズのCD を母親に買ってきてもらったのです。それらをベットに寝転びながら暇に任せてよく聴きました。 最初のうちは、かっこいい音楽だってことは分かるんですけどイマイチよくわからなかったのです。分からないから聴いていてもあんまり楽しくないし。それでも繰り返し聴いているとだんだんテーマとかが分かってきて楽しくなってきました。 それで思ったのですが、音楽にも基本単語というか規則というかそういうものがジャンル毎にあるんじゃないかなぁと。たとえばJ-POPとか(書いていて小恥ずかしい...)ヒットしやすいように作られた曲は、なぜ分かりやすいのか。それは、その曲が使っている"要素"を僕たちは普段からテレビやらそれ以外のヒット曲からトレーニングされて理解できるようになっているからじゃないかと思うんです。その結果、僕たちの耳にすぐなじみ、よく売れる、といった仕組みになってるんじゃないかな~。 逆に、ジャズやクラシックについての、そういう要素を感じ取る能力が...