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国民国家。

「歴史とは何か」(岡田 英弘 著) という本を読みました。

前にMさんから貸していただいた、傭兵や戦争のアウトソーシングについての本や、松岡正剛さんの誰も知らない 世界と日本のまちがい 自由と国家と資本主義なんかで、国民国家というのは、ナポレオンが徴兵制を敷いて作った国民軍が、その愛国心も相まって、ものすごく強く、戦争の構造を変えてしまったのと同時に産まれたのだ、という話がのっていて、面白いなーと思っていました。

ネットで、そのあたりの事が「歴史とは何か」に平易に解説されているという情報を見かけたので買って読んでみました。
現代人は産まれたときから「国民国家」がある世界しか知らないので、「国民国家」から校正されていない世の中を想像することは難しいが、確かにそうだったのだ、ということが書いてありました。国民国家がもつ圧倒的な戦争の強さに対抗するためには、自らも「国民国家」の形をとるしかなかった。それが世界が国民国家だらけになった理由だ、と。
そもそも「国民国家」の生い立ちからして、戦争が非常に得意なのも当たり前で、国民国家の根底には“暴力”がセットされているのだ、と書かれていました。

このことはとても面白いですね。ルネ・ジラールの「世の初めから隠されていること」もいずれ読んでみたいです。。

いまテレビの龍馬の番組を見たりして思うのですが、江戸時代にはおそらく日本という単位よりも、将軍家とか、なんとか藩の単位がより意味を持っていたのだろうなーと。で、「国民国家」化しないとヤバいということになって、「日本」が作り出された。沖縄なんかもそのときに「日本」になった。
当時の人に、「日本」についてどう思うか聞いてみたいなー。どういう感覚だったのでしょうかね?ナショナリズムみたいな感情が自然にわいてくるまでどれくらいかかるんでしょう?

司馬遼太郎の本かなにかで読んだ話では、東北の兵隊さんはガッツがあってとても強いが、大阪の兵隊はピンチになるとすぐに逃げる、みたいなエピソードがありました。長らく「都市」や「個人」というスケールに帰属意識をもっていた人たちには、「国民国家」という呪文はかかりにくかった、ということなのかな、とおもいました。

「兵隊として戦争に行く事は市民の義務」「お国のために!」みたいな意識から、現代のアメリカのように「経済的な理由から志願して戦争に行く」ような、半ば傭兵化した意識へと変化しつつある今、また「戦争のスタイル」が変化しているのだとすると、「国民国家」に替わるスタイルが登場するのかもしれないなー、とか思いました。

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