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中沢新一の ”緑の資本論” を読んだ

ずいぶん前の話になりますが、お正月になにか読む本はないかなと思って八重洲ブックセンターに行くと、中沢新一さんの "三位一体モデル" が売っていたので、買ってみました。ぺらぺらと読んでいると、本当にレジュメみたいな本で 「こんな売り方って良心的でないなぁ」、と思いましたが内容はとても面白いものでした。そのなかでちょくちょく引用されていた、 緑の資本論 という本をすぐあとで買って読んでみると、これがめっぽう面白かったです。 キリストの三位一体論がどうやって資本主義という価値の無限増殖システムをはぐくんだのか、イスラム教の直接性と価値の無限増殖性は相容れないものだ、とか宮沢賢治の話と圧倒的非対称の話、狂牛病の話とか、とても面白かったです。宮沢賢治とかもうはっきり読んだという記憶がないのですが、こういう話をきくと一度よんでみようかな、という気にさせられます。 あらためて思うのは、やっぱり 911 はショッキングだったというか、謎というか、いまだに興味が尽きない対象ですね。イスラム教については昔、NHK人間講座で、 "イスラーム世界を読む 小杉泰" というのがやっていておもしろく見たんですけれど、どうしてそういう風習になっているのか、というバックグラウンドがすこしこの 緑の資本論 をよんで分かったような気がしました。 ちなみに”緑”というのは、いまググったところによると、イスラム教を興したムハンマドのターバンの色で、イスラム教では緑は神聖な色とされているそうです。なるほどね~