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人の悪口というものは

昨日のことなんだけど、友達のtakeちゃん(独身男性)と、大阪から共通の友達が出張できているのでさっさと仕事を切り上げて飲みにでもいこう、という話になってエレベーターにそそくさと乗り込んだ時のことでした。takeちゃんの先輩マッツさんは一見とてもぶっきらぼうでルードな感じの人なんだけれど、その人が同じエレベータに乗り込んできて、takeちゃんは逃げるようにして仕事を切り上げてきたのでちょっと決まり悪そうにビクビクしてたんだけど、マッツさんは”take、なにビクビクしてんの~”と軽く絡んできたものの、去り際に”じゃあ楽しんできて”というかなり意外性のあるさわやかな言葉をのこして颯爽と去っていったのでした。


そういうこと言うおっちゃんはほかにもたくさんいるはずなんだけど、なぜかやたらとかっこよく思えてしまって何でだろう?と思ってしまった。やっぱり意外性かな~?東京弁マジックかな?

人をほめる話より悪口というか、からかい話の方が面白いのは、なぜなんでしょうね~。僕が大学のヨット部にいるときに2つ下の後輩にとても変わった面白いH君というのがいて、高校生のときからディンギーにのっていて趣味は鉱物採集、物理が好きで、服装はフリースとか汚いTシャツにお父さん(医者)が使っている手術着のズボンをはいている、得意な物まねは皇太子で、人をからかうのが大好き、というヤツでした。彼は小説はあまり読まないんだけれど、読んだ中で一番面白かった本は”ライ麦畑でつかまえて”だ、それは中に書いてある人の悪口が最高に的を得ていて面白いからなんです、と言っていました。


僕もそれを聞いて早速読んでみたんだけれど、とっても切な面白かったです。大人たちに対する辛らつな批評と悪口は読んでいて愉快だし、アックリーというルームメイトの事とかめちゃくちゃに言うんだけど、そんなやつでもいなくなれば悲しいもんなんだ、とか書いてあったり、自分のものよりずっと安物のかばんを持ったシスターが駅の喫茶店で自分の頼んだメニューよりも安いものを食べてるのをみると、やりきれない気分になる、とか書いてあって。金持ちの都会っ子に生まれて繊細でいることは以外に大変なんだなぁと思っちゃうこと請け合いですよ。


去年の暮れあたりに日経の夕刊に、日本の小説をアジアやアメリカに紹介するビジネスのことが書いてあって、ポスト村上春樹を探せ、とか、村上文学がアジアに根を下ろしている、だとか、そういう情報が載っていました。権威にとても弱い僕は早速、村上版”ライ麦”を買ってみたんだけど、僕が文庫本でもってるものよりも、せりふ部分の言い回しがしっくりきて、(昔の版だと”チキショウメ”とか載っていたんだ。チキショウメとか言ってる人をみたことが無いよ。)なかなかよかったので、そちらを買われるのがいいかもしれないですね。

とにかく、的を得た人の悪口というか評論ほど面白い物は無いですね~。もちろん自分のことは棚にあげて!

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